金沢が生んだ伝統野菜「加賀野菜」の魅力に迫ります

 

金沢の伝統野菜「加賀野菜」を連載企画でご紹介。

 

Vol.1『金沢春菊』〜加賀野菜の魅力に迫る〜

Vol.3『加賀れんこん』〜加賀野菜の魅力に迫る〜

Vol.1『源助だいこん』〜加賀野菜の魅力に迫る〜

 

『金沢春菊』『加賀れんこん』『源助だいこん』に続き、Vol.7の今回は『五郎島金時』をピックアップしてご紹介します。

 

Vol.7 『五郎島金時』

秋の食材の代表といえばさつまいも。今回ご紹介するのは、ホクホク系のさつまいもの最高峰といわれる『五郎島金時』です。

 

産地:金沢市五郎島地区、内灘砂丘
収穫時期:8月中旬~6月中旬



五郎島金時の栽培がはじまった元禄時代、五郎島村は不毛の砂丘地だったんだとか。前田のお殿様から「薩摩の国に不毛の地でも栽培ができる作物がある」との教えがあり、五郎島村肝煎大百姓の太郎右衛門が薩摩の国から種芋を隠して持ち帰り、栽培を伝えたことが五郎島金時のはじまりなんだそうです。さつまいもには粘質系と糖質系がありますが、五郎島金時は糖質系。高系14号という品種のさつまいもです。

他のさつまいもに比べ“ホクホク食感”が強いのが特徴で、奥深い甘さと風味が人気。金沢伝統の食文化を支え、多くの人々を魅了し続けています。

 

「奇跡の砂」と呼ばれる良質な砂地

海岸に近い五郎島地区の砂地は、さつまいも作りにとてもふさわしく、「奇跡の砂」と呼ばれています。砂の粒が大きすぎず小さすぎず、水持ちと水はけのバランスが絶妙で肥料もちも良い。この奇跡の砂のおかげで、五郎島金時の収穫はとても安定しているんだそうです。

味の質にこだわった農法

五郎島金時は、“味の質”にこだわった伝統的な農法で語り継がれてきました。質にこだわるため、収穫量は決して多くはないそうなのですが、実はこれが美味しさの秘密の一つ。作りすぎないことで栄養をしっかりと吸収しながらストレスなく成長するので、格別に美味しいさつまいもができるんだそうです。



味の質にこだわって栽培された五郎島金時の奥深い甘さと風味は、一度食べたら根強いファンになる人も多いんだそう。優しくてどこか懐かしい、上品な甘さが、噛むほどに口いっぱいに広がります。

さらに、収穫量が多くないこともあり、五郎島金時はほとんどが石川県内で消費されているんだそう。とってもプレミアムなさつまいもなんですね。

五郎島さつまいものお取り寄せは以下のサイトから購入できます。

https://sakaidafruits.com/vegetables/353/

 

次回は『五郎島金時』を使ったアレンジレシピをご紹介!

お楽しみに!

https://sakaidafruits.com/kagayasai_mag/vol-8%e3%80%8e%e4%ba%94%e9%83%8e%e5%b3%b6%e9%87%91%e6%99%82%e3%80%8f%e3%82%92%e4%bd%bf%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%83%ac%e3%82%b7%e3%83%94%e3%82%92%e3%81%94%e7%b4%b9%e4%bb%8b%e3%80%9c%e5%8a%a0%e8%b3%80/